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ただただガムシャラに働いてきた
空っぽな “おじさん” が
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- 小さなハリネズミのこころの旅 -第4章2節-第4章:こころを照らすもの 第2節:炎の森と逃走劇 突如として、森の奥から黒く重たい煙が立ち昇った。空はたちまち鈍色に染まり、風が熱気を含んで吹きつけてくる。キナコは顔をしかめ、イタッチと並んで立ち止まった。 「……あ […]
- 小さなハリネズミのこころの旅 -第4章1節-第4章:こころを照らすもの 第1節:絶望の森と光の種 森の奥深く、湿った空気と絡みつくような静けさの中。キナコはイタッチと並んで歩いていた。足元の草は露で濡れ、木々は空を覆い隠すように広がっている。道らしい道もなく、ふ […]
- 小さなハリネズミのこころの旅 -第3章-第3章:イタチとハリネズミ、牙と針の出会い 森の奥深く、薄明かりの差す木陰の中。キナコは、はじめての夜をひとりで迎えていた。 体を丸め、落ち葉の上でじっとしていても、風の音や木々の軋む声にびくりとする。あたたかい少女 […]
- 小さなハリネズミのこころの旅 -第2章-第2章:森の入口、はじめての出会い 冷たい水から這い上がったキナコは、びしょ濡れの体を震わせながら、深い森の入口に佇んでいた。あたりは見たことのない木々に囲まれ、空の色さえ少し違って見える。 「ここ……どこ……?」 […]
- 小さなハリネズミのこころの旅 -第1章-第1章:別れのはじまり ぽかぽかと陽の差す朝、キナコ(ハリネズミ)はふかふかの寝床で丸くなっていた。ケージの向こうから、小さな手がそっと伸びてくる。 「おはよう、キナコ!」 少女の声は、やさしくてあたたかい。まるで春の風 […]